花時計・よろしく!

ああ、ついに劇団「花時計」のホームページが立ち上がる。苦節三年、屈折三年、石の上にも三年というべきか。まだ三年でしょ、と、遠方より声が聞こえる。いや、個人的にはとりあえず三年というところに力点をおきたい。

花時計のメンバーについて話そう。フリーの人、他の劇団に所属している人、事務所に所属している人、さまざまだが、垣根を越えて集まっている。二十代の若者もいる。六十代のメンバーもいる。六十代の若者と書けないのがつらいところだが、心の中はけっこう若者です、と語尾はナイーブにしておこう。若者たちも、親父ギャグ・おばさんギャグに今のところ一応ついてきている。これから先はわからない。しかし、この若者たち、ここにきてチラシのデザインから作成までやってくれたり、踊りの振り付けを考えてくれたり、ちょっと主体的で私は嬉しい。

花時計の歴史について話そう。花時計は、我が友・中村保好君(NPО現代座)との共同企画から始まった。記念すべき第一作はオリジナル曲を芝居の中に取り入れた「君の旅路に幸あれ」(2011年12月)。
 第二作は「夕舞橋ものがたり」(2012年11月)。そして2013年の今年4月は、歌とコントなどを織りまぜたバラエティ「ロマンチック・カフェで逢いましょう」を上演した。ゲストに女優であり、歌手の天城美枝さん(新生ふるきゃら)、また歌手でもあり、ピアニストの持永貴子さんを迎えた。初のバラエティショーは好評で、今年11月30日と12月1日の土日に笑和バラエティ第2弾「シネマチック・カフェで逢いましょう」をやることになった。笑和(しょうわ)バラエティのキャッチコピーは天城美枝さんの発案で「笑って和む」場を作ろうという意味と同時に我々が生を受けた昭和の時代の香りのするような、という意味でありますが、横から「私たち平成時代」の声が聞こえてきたところで、この花時計の歴史の話はおしまい。

●さて、少し未来の話、そう、先ほども触れた「シネマチック・カフェで逢いましょう」の話。ゲストに荒木忠栄さんを迎えます。荒木さんは歌手として、シャンソン・カンツォーネ・演歌と幅広く活躍しています。長らく銀座「シャンソニエ鳩ぽっぽ」のレギュラーとして活躍された方で、花時計での出演は初めてです。お楽しみに。また今度は、ゲストではなくレギュラー・メンバーとして天城美枝さんが出演してくれます。他のメンバーも紹介しておきましょう。中村保好君、芽出空澄さん、足立彩乃さん、そして私、平内秀信。さらに今回は強力な初出演者が加わります。高橋久代さん、和田武君、梅田優哉君、そしてアコーディオン奏者の松本真理子さんも。コントに、ダンスに、トークに、その手腕のほどを堪能してください。

●季節の変わるごとく、リレーで新しい記事を、記者となって紹介していきたいと思います。メンバーの知られざる一面など季節の風に乗せてお届けします。なんと、天城さんは高校時代、新聞クラブだったそうです。
 また、このホームページ作成にあたり、天城さんの友人であり、新生ふるきゃらの応援団の青木久義さんに協力していただきました。ありがとうございました。それでは、「花時計」!よろしくお願いします。
(「花時計」代表・平内秀信 090-2073-7686)